見えない汚れを「見える化」
はじめに染め出し液を用いて、除去すべきバイオフィルム(プラーク)だけを正確に特定します。これにより、必要な箇所にのみアプローチするため、効率的で身体的な負担も少ない処置が可能です。
PREVENTIVE

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歯の健康は私たちの人生の質に大きな影響を与えます。しかし、現代社会のストレスや不規則な生活習慣は、知らず知らずのうちに歯や口腔の健康を脅かしているのかもしれません。予防歯科は、そんな目に見えない脅威から歯を守るための取り組みです。当院では、患者様一人ひとりの生活スタイルや口腔内の状態に合わせたオーダーメイドの予防プログラムを提供しています。
歯を失う主な原因は、下記グラフの通り「虫歯」と「歯周病」です。
抜歯原因には、破折(歯のひび割れ)や矯正治療、埋伏歯、そしてその他の理由もあります。しかし、20代以降の統計グラフを見ると、虫歯と歯周病が大きな割合を占めていることが一目瞭然です。この2つの細菌感染症こそが、多くの人の歯を奪う最も大きな要因なのです。
このグラフの示す現実から、ご自身の予防意識を高めるきっかけにしていただければ幸いです。
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出典:8020財団、平成30年永久歯の抜歯原因調査より抜粋

予防歯科を習慣にしている国とそうでない国の違いは、高齢期の歯の健康に如実に現れます。歯科先進国と呼ばれるスウェーデンでは、ほとんどの国民が予防のために歯科医院を訪れており、高齢になっても多くの歯を残しています。
一方、日本では予防意識がまだ浸透しておらず、痛みが出てから受診する方が大半を占めているのが現状です。生涯自分の歯で食事を楽しむ生活を実現するためにも、当院の定期検診を活用し、健康な歯を守る第一歩を踏み出しましょう。
定期検診を習慣にしている方は、初期段階で虫歯や歯周病を発見し、最小限の治療で済みます。一方で症状が進行してから来院される方は、抜歯や大がかりな治療が必要となり、歯を失うリスクが格段に高まるのです。実際に継続的な予防ケアを受けている方ほど、将来的な医療費負担も軽減できるという報告があります。健康寿命を延ばすためにも、予防の重要性を認識いただければ幸いです。
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GBT(ガイデッド・バイオフィルム・セラピー)は、虫歯や歯周病の根本原因「バイオフィルム」を除去する、最新の予防治療法です。
歯磨きでは落とせないこの細菌の膜を、まず染め出して可視化した上で、微細なパウダーと温水のジェット水流で痛みを抑えながら清掃します。従来の器具で削り取る治療とは異なり、天然歯やインプラントにも優しいのが大きな特徴です。
Point

日々の歯磨きを丁寧に行っていても、ご家庭でのケアだけでは完全に除去できない汚れ、それが虫歯や歯周病の根本原因となる「バイオフィルム」です。
これは、歯の表面に細菌が強固なバリアを形成して集まったもので、通常の歯磨きではこのバリアを破壊できません。放置されたバイオフィルムは、やがて石灰化して硬い「歯石」へと変化します。歯石の表面は粗いため、さらにバイオフィルムが付着しやすくなるという悪循環に陥るのです。この連鎖を断ち切るには、歯科医院での専門的なクリーニングによって定期的に除去することが不可欠です。
はじめに染め出し液を用いて、除去すべきバイオフィルム(プラーク)だけを正確に特定します。これにより、必要な箇所にのみアプローチするため、効率的で身体的な負担も少ない処置が可能です。
非常に細かな粒子状のパウダーと温水をジェット水流で吹き付け清掃します。天然歯のエナメル質はもちろん、デリケートなセラミックなどの修復物やインプラントを傷つけることがありません。
硬い器具で歯を削り取る従来の方法とは異なり、超音波スケーラー特有の不快な音や振動、そして痛みを大幅に軽減できます。リラックスした状態で専門的なケアを受けることが可能です。
まずは現在のお口の悩みや、治療に対するご希望を丁寧に伺います。視診や検査を通じて、専門家がお口全体の健康状態を正確に把握します。
バイオフィルムを特殊な液体で染め出し、普段の歯磨きではどこに汚れが残りやすいかを患者様ご自身にもご確認いただきます。これにより除去すべき箇所が明確になります。
GBTではバイオフィルムを完全に取り除くため、歯石の付着は最小限です。残った硬い歯石のみ、必要最小限の範囲で超音波スケーラーなどを用いて除去します。
クリーニング後のきれいな状態をご確認いただき、その状態を維持するためのブラッシング方法や、患者様一人ひとりに合ったケア用品を具体的にお伝えします。
今回きれいになったお口の状態を将来にわたって維持するため、患者様のリスクレベルに応じたメインテナンス間隔をご提案します。

エアフローは、歯の表面に付着したバイオフィルムや初期段階の着色を効率的に除去するための専門的なクリーニング法です。人体に安全なエリスリトールなどの微細なパウダーを、温水と共にジェット噴射することで、歯の表面を傷つけることなく汚れのみを清掃します。硬い器具で削り取るのではなく、水とパウダーの力で洗浄するため、歯に優しいのが特徴です。
歯の表面を直接削るのではなく、パウダーを吹き付けて汚れを落とすため、従来のスケーラーで感じやすかった痛みや不快な振動がありません。
コーヒーや茶渋、タバコのヤニなど、歯の表面に付着した頑固な色素沈着を効率的に除去し、歯が本来持つ自然な白さや輝きを取り戻します。
パウダーの粒子が非常に細かいため、通常の器具では届きにくい歯周ポケットの内部や、デリケートなインプラントの周囲、矯正装置の隙間まで安全に清掃できます。

「歯磨きは生活の基本」と言われるように、正しい歯磨きの習慣は口腔の健康維持に不可欠です。しかし、歯磨きの方法を間違えていては、せっかくの努力も台無しになってしまいます。当院では、患者様お一人おひとりに合わせた歯磨き指導(TBI)を行っています。歯ブラシの選び方や磨き方のポイントなど、歯科衛生士が丁寧にアドバイスいたします。

プラークが石灰化してできた歯石は、ブラッシングでは除去することができません。そこで、歯科衛生士が専用の器具を使って歯石を取り除く処置がスケーリングです。歯石は細菌のすみかになるため、定期的な除去が口腔内の健康維持に欠かせません。当院では、患者様の口腔内の状態に合わせて、適切な間隔でのスケーリングをおすすめしています。

歯の表面に付着した色素沈着や歯垢を徹底的に除去する方法の一つが、PMTCです。歯科衛生士が特殊な器具を用いて、通常の歯磨きでは落とし切れない汚れを取り除いていきます。また、PMTC後の歯の表面は滑らかになるため、細菌の再付着を抑える効果も期待できます。定期的なPMTCは、虫歯や歯周病の予防に役立つと考えられています。
虫歯や歯周病の多くは、歯ブラシの毛先が届きにくい歯と歯の間から発生します。この隣接面の汚れは、歯間ブラシやデンタルフロスでなければ物理的に除去できません。毎日の習慣として取り入れることで歯垢の除去率が大幅に向上するため、ご自身の歯並びに合った道具の選択が重要です。
フッ素は、初期の虫歯を修復する「再石灰化」を促すとともに、歯質そのものを強化して酸に溶けにくい丈夫な歯を作ります。さらに、虫歯菌の活動を弱めて酸が作られるのを抑制する働きも持っています。フッ素の効果を最大限に引き出すため、歯磨き後のうがいは少量の水で1回程度に留めるのが理想です。
食事をするとお口の中は酸性になり、歯の表面が溶け出す「脱灰」が起こります。食事の回数が多かったり、時間を決めずに間食をしたりする習慣は、この酸性の状態が続く原因です。時間を決めて食事を摂り、お口が中性に戻って「再石灰化」する時間を確保することが、虫歯予防につながります。